ドリフター
2018/07/16
ふと気になって調べてみたら、高校生の頃からの自分の移動記録がGoogleロケーションに残っていた。面白くて、つい長い間眺めてしまった。
これは京都に鈍行で行ったとき。道程がきつくて、静岡あたりの記憶がまるでないーーと思ったが、iPadの写真アプリに、当時電車内で話していたWIREDの記事のSSが残っていた。「10 BIBLES TO SURVIVE IN MARS」なんて題のくだらない記事だった。
これは自転車で房総半島を一周したとき。1日目だ。自分はこの日、日焼け止めの重要性を知った。二輪の免許が取れたらもう一度行ってもいいかもしれない。
これは高校生のころ池袋でやらかしたとき。このあとサンシャインの動く歩道を通りながら駅の反対側に抜け、1時間くらいひたすらぐるぐるしている様子が残っていた。
そしてこれは多分、この4年間で典型的だった動き。まっすぐ大学に行きいやいや講義を受けた後、図書館で好きな本を借りて、鳥貴族で安い酒を飲んで帰る。よく飽きませんでしたね。
他にも自分が所属していた事務所とか、同人イベントの日の有明とか、誕生日の日とか、色々なロケーションが残っていた。楽しかったところだけでなく、いま見てもしんどい場所もあって、ちょっと舌を出したくなる。
データは過去のものでなくてはありえない。ハレの日であれケの日であれ、これらは全て、容赦無く忘れてきたものたちと同じ側にある。生きられた時間はやがてふるいにかけられ、一部は古典になり、多くは消滅していくのでしょう。今日食べた冷たい蕎麦も、来週には忘れていよう。そう思うと少し寂しい気分になる。
せっかく統計学やデータサイエンス、ビジュアライズを勉強したのだし、時間ができたらこのロケーションデータを整理して綺麗に可視化してやろうと思う。そうすることで多分、自分は少しだけ長く生きられるようになると思うし、同時に風呂敷をたたむことにも繋がると思う。
いままでプレイしたゲームとかまとめてみてもいいかもね。他にも、見返したいと思える対象を見つけられるだろうか。