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きのう見た夢

2021/02/03

高台にある教室で何らかの、しかしまだ容疑段階の事件が起こり、非常用扉からひとりで脱出する。扉を出てしばらくはガラス張りの廊下を歩いていたが、やがて木張りの空中デッキのような場所に出る。デッキの外側には緑色の崖があった。

下方に海を臨みながら、切り立った崖の間をぴょんぴょんと超えていく。元いた場所から遠ざかりながらだんだんと下っていき、底にたどり着くと、上を指す看板とロープがある。ロープは玄武岩のような黒い崖の平坦な箇所を細かく縫うように結ばれていた。

ロープに従って登っていくと、山にたどり着く。落ち葉に覆われている枯山で、割と視界は開けていた。山を登っていくと、次第に奥の方に建物が見えた。辿り着くと、石畳の階段と、まるで寺社のような古めかしく枯淡な建物があった。見上げると、苔の生えた木の鳥居のようなものに金の塗料で漢字が書いてあった。鳥居から目を離し、来た道を振り返ると、来た時には気づかなかった、やや像がボヤけた老夫婦が点在していた。

建物を越えるとすぐ、頂上付近の参道にたどり着く。砂利が敷き詰められた参道の奥の方には、白い柵で囲われた祠が見える。祠には青紫色の炎が宿っていた。立ち止まり、祠に背を向けるように身体の向きを変えると、何故か友人Hの姿があり、ここの祠は参拝されることを拒否するみたいなことを、ナレーターのように一方的に伝えられた。伝えられている最中、NHK「シルクロード-絲綢之路」のBGMが流れていた。視界はカメラのように、自分を上空から見下ろし、BGMとともにやや遠のいていく……といったところで目が覚めた。という夢。

khosoda