磐梯熱海に家族旅行した
2020/10/12
家族旅行11年ぶり
磐梯熱海の「四季彩一力」に一泊で行った。家族旅行は自分が小学6年のときに行った以来なので、実に11年ぶりだった。当時とは異なり、今回は手配から運転まで全て自分がおこなった。時が経つのは早い。
Gotoトラベルお得
家族4人で一番高いプランに泊まった。元値で15万くらいだったが、GoToトラベルを利用したら9万円強くらいに収まった。その上で、特定地域で使える地域共通クーポンが2万円分つき、完全にお得だった。政府のお金ありがたい。ちなみに、自分は地域共通クーポンを電子版で取得したのだが、現状の日本のデジタル進展を見ると、紙クーポンの方が良かったと言わざるを得ない。たとえば、比較的大きなPAの安達太良PAでは電子版は使えなかった(2020年10月11日時点で「申請中」)。一方、使えるところでは大体電子決済も使えるので、スマホひとつで会計がすんで便利。
四季彩一力綺麗
宿に入ると開けた窓から日本庭園が望める。100年の歴史がある老舗で、天皇陛下が泊まったことがあるらしい。羽深隆雄による建築は、曰く風景を切り抜くことに主眼が置かれており、随所に遊び心が感じられる。食事も言わずもがな美味しい。こういうのは文章でなく、写真で見るのがいいでしょう。また行きたい。
個人的に楽しんでいたときのツイート
泊まる旅館の廊下に花瓶があったりなかったりで、また湾曲した建物の張るように庭園を直進でき、さらに今は使われていない別邸もあるらしいので完全に事件が起こる pic.twitter.com/724MHO4qxv
— khosoda (@Hawking_H) October 10, 2020
猪苗代湖や磐梯吾妻スカイラインに行った
猪苗代湖は思っていたよりも日本的な光景だった。黄色っぽい砂浜と、遠くに見える低めの山あい、一本二本が独立して生えている針葉樹などが、その雰囲気を醸し出すのかもしれない。
磐梯吾妻スカイラインはずっと行ってみたかった道路で、何度か動画サイトの車載を見ていた記憶がある。山間部だから木々は紅葉していた。また、火山ならではのゴツゴツした黒っぽい岩や、地面にへばりつくように生える低い植物、硫黄ガスが噴出することを警告する看板が、異界っぽさを演出している。自分が運転手、かつガスの影響で車外に出ることが敬遠されることはわかっていたので、予め車内にスタンドを立ててiPhoneで録画をしていた。しかし、濃霧の影響でピントがフロントガラスに合ってしまい、綺麗な画像が撮れなかった。雰囲気伝わるかな。
Be of good cheer
ここから切ない話。
今回の旅行は、余命宣告されている母を含む旅行だった。母の体は既に自由に動かなく、食事もあまり食べられない(急遽、宿の方で車椅子を借りた。打診に快く応じてくれて助かった)。宿の大浴場も入れなかった。もちろん介添が必要で、父や姉とともにそれに当たっている。
母は楽しんできなさいと言う。しかし、元々は母のために計画された旅行だった。一方、父や姉は母の側にいようとする。母がその状況自体を気に病むことがないようにしたいが、父や姉のように手助けしたい気持ちもよっぽど理解できる。スキー合宿1日目に骨折してしまった、合宿立案者の友人がいたとして、気にしないでと言うがやっぱり寂しさを看て取れる際にどうするか、と似た構造にある。実体験してわかったが、これは非常に難しい問題だった。結局、2万円分のお土産は、父と姉が母の側にいるのを横目で見ながら、ほとんど自分が買ってしまった。母親の負担になるといけないので、先に車のキーを渡し、なるべく急ぎながら人混みの間を縫い歩き、一人で土産を見繕う。ドラマになって放映される意味はない人生でも、このような選択はひっきりなしに去来する。終わりを見るのはとても簡単なことだと思う。
結論が出ていないので、普段のこういったトピックの際の、行間を使ったちょっとフワフワした文章が書けない。意見がなければ、あくまで客観的に記すことしかできない。これがいつか見返され、何らかの示唆を与えることを願ってやまない。